岩崎 究香子(峰子)(いわさき みねこ)
1949年京都府生まれ
作家
元芸妓
- 講演可能地域
- 全国
- 主な講演テーマ
- 「祗園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人」
十五分で初対面の人の気持ちをほぐします、扇子一本でわけるもてなしの一線、名前はお客様同士のやりとりを聞いて覚えます、三年前に出た話題も忘れません、徳利の傾きも見逃さない気転と気配り…一流になる人の共通点。
「芸妓峰子の花いくさ―ほんまの恋はいっぺんどす」
五歳にして祗園の置屋に入り十五歳で舞妓に。厳しい修練と、とびきりの人々との刺激的な出会いの日々。伝説的芸妓の衝撃的な話。
「遊空間から生まれた伝統文化とお座敷からの経営学」
- 主な著書
- 『祗園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人』
『芸妓峰子の花いくさ―ほんまの恋はいっぺんどす』
- 経歴
- 三歳の時に京都祗園甲部の置屋「岩崎」の女将に見初められ、四歳から祗園甲部に暮らした。数え歳の六歳六月六日から井上流家元・四世井上八千代の直弟子として京舞井上流と地唄の稽古を始める。十五歳で舞妓デビュー、二十一歳の時に襟替えをして芸妓に。二十九歳と八ヶ月で引退するまでの15年の間1日も休むことなくお座敷に出続け連続6年、売り上げナンバーワンの伝説的芸妓として活躍した。昭和55年に芸妓を引退し、昭和57年に日本画家と結婚、昭和59年より日本画の修復を始める。「峰子」より「究香子」に改名し、現在は作家としても活躍中。
祗園甲部という花柳界での修練、仕事や人間関係の厳しさの中でついてまわる過酷な運命、それを受け入れくじけそうになりながらも決して負けない精神力、どんなときにも誇りを失わない強さ、仕事に対するプロとしての姿勢には人間として学ぶべきことは多い。生まれもっての人のことをわかる感性、感覚の良さは接した人々が認めるところ。既婚者で、子供もいる勝新太郎との恋も「自分の頭で考えることをすべてやめ、そのときの利夫さん(勝新)に対する気持ちを素直に打ち明けました」と、自分の気持ちに素直に生きる道を選んだ。平成14年に花柳界の暮らしを世界に紹介する自伝「Geisha, a life」をアメリカで出版。後に17カ国で発売されるベストセラーとなる。お座敷で出会った超一流の財界人たち、そのやりとりから紡ぎだした教訓。稲盛和夫、本田宗一郎、佐治敬三など、他にもさまざまな方々の人間味あるエピソードの数々が著書には綴られている。幼くして祗園に入り、日々精進を重ねた芸妓は何を学び、何を大切にしてきたのか。世界中で読まれた《日本人が受け継いできた大事なもの》は何か!